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「プリキュア」EDダンスから見る技術、演出の変遷と3DCGアニメの可能性 6/5 [アニメCG]

前回「プリキュア」EDダンスから見る技術、演出の変遷と3DCGアニメの可能性 5/5

「ハピネスチャージプリキュア!」(14年)
前期(第1話 -) エンディングテーマ曲「プリキュア・メモリ」
登場キャラクター キュアラブリー(ピンク色)、キュアプリンセス(青色)
振り付け:MIKIKO 作曲:小杉保夫 編曲:Dr.Usui

キャラデザはプリキュアの過去作含め多くのアニメ作品の作画を担当していた佐藤雅将、歌は「ドキドキ」に引き続き吉田仁美、作曲は歴代のOPを手掛けた小杉保夫、そして「ドキドキ」で作曲を担当したDr.Usui は編曲に、振り付けは引き続きPerfumeでお馴染みのMIKIKOとなった「ハピネスチャージプリキュア!」前期ED「プリキュア・メモリ」。監督は「スマイル」前期EDを担当していた宮本浩史。

Dr.Usui が編曲に移ってしまったのが残念だがシンセの使い方で恐らくのDr.Usuiの味付けだろうと推察できるような部分もあるのが面白い。80、90年代のアニメ等で良く使われていたコンピューターの動作音を表す「ピコピコ音」がバックで流れているのは曲名にある「メモリ」を意識してのものだろうか。曲調は「フレッシュ」以降のような本編とは味付けの異なる変則的なものではなく「スマイル」に近い元気いっぱい印的な、作品から受けるイメージに近いものになっている。これは未確認なのだが10周年という事もあり歴代の曲の歌詞が幾つか組み込まれているらしい。

14.jpg本編放映前にキャラデザが発表されたときに最初に思ったのが「3DCGとの親和性の高さ」である。ともすればハンコ絵とも言われかねない線の少ない目と口のデザイン。反面、情報量が少ないということは立体感が出にくいという事にもなる。そして、髪留めやリボン等の装飾の少なさ故、一見すると確かに地味ではあるのだがそのシンプルさが「スマイル」「ドキドキ」との良い対比にもなっている。紺色のベストというアクセント含め、デザインとしては個人的には「ハピチャ」の方が気に入っていたり。



02.jpg3DCGモデルを見て先ず気付くのが肌、衣装共に発色がかなり抑えられていることである。これは紺色のベストを着ている事にもよるのだが一番の理由は恐らく本編との兼ね合いなのだろう。本編を観てみると最近のアニメとして、また前作「ドキドキ」と比較しても一世代戻ったかのような水彩画のような抑えた色使いがなされているためEDだけ派手にというワケにはいかない。

発色以外にも、「ドキドキ」後期EDでの立体感が抑えられた肌のベタ塗りの質感とは正反対に、肌の陰影に諧調を付ける事によってあえて顔を含め身体全体に立体感が表現されており、歴代で模索されてきたセルルック表現とは異なる別の方向へとシフトしているように見える。
左からドキドキ前期、後期、ハピチャ
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それが一番良く分かるのが頬部分におけるチークのメイクである。これまでにも頬に赤みがさす表現はみられたのだが「プリキュア・メモリ」ではそれらとは比較にならないほどはっきりと、それこそメイクをしているかのように赤くなっている。実際のメイクとしてチークをいれた場合、血色が良く見えたり顔に立体感が出たりするのだが、3DCGモデルにチークを入れてみるとそれだけで顔の部分の印象は大きく変わり、ハイライトも入れる事によってそれだけで頬に立体感が表れ、頬部分にリグを組んでいなくとも口角の上げ具合や目の閉じ具合だけで頬の筋肉が上下しているように見えるのである。流石にその発想は無かった。

08.jpg口の稼動領域は歴代最大となり大きさだけでなく笑顔の種類も増えた事によってキャラクターの性格に合わせた笑顔が表現されるようになっている。キュアプリンセスの笑顔を見てみると良く分かるだろう。今までにありそうでなかったデフォルメされた口元の表現も追加されU字の形や口角を片方だけ上げる等、笑顔だけでもかなり表現の幅が増えている。これは意図的かどうかは分からないのだが笑顔の合間に瞬間的に素の表情が挿まれており、この素の表情が笑顔との緩急を生んでいる事でバスアップ時の表情の多彩さはちょっと凄いことになっている。そして可愛い(オイ)。



口と言えば本作でも歯の描写は健在で「ドキドキ」後期ED同様口を開けるたびに見えているのだが、イントロでの口紅を塗っているチェリーフラメンコとシャーベットバレエの衣装では歯を見せず、ロリポップヒップホップとマカダミアフラダンスの時は歯を見せるなど歯の表現にもこだわりが感じられる。また、口周りに太めの輪郭線が追加され、これによって口腔内との境界が角ばっていた「ドキドキ」に比べ柔らかい印象を与えている。輪郭線自体も口腔内の影と一緒になっているというのはセルルックのモデリングの観点からするとかなり良いのではないかと(素人感想)。

そして顔のモデルの中でも特に特に注目すべきなのが「目」である。歴代のモデルと比較してみると中央の黒い部分「瞳孔」、その周りを囲む薄い色の「虹彩」、白目部分である「強膜」これら三つのバランスとしては「ハピチャ」は頭身の高かった「フレッシュ」「スイート」に近いのだが形は楕円形の「ハトキャ」「スマイル」「ドキドキ」に近い。当然これはキャラデザに依存するのは言うまでも無い。
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一人変なのが混ざっているのは気のせいである

楕円形でありながら虹彩部分は小さいこのデザイン、特にキュアラブリーに関しては前髪やポニーテールの丸さなど全体として見るとこのデザインは非常にバランスが良く、目の輪郭線の細さと相俟って顔が「キレイ」に見える。強膜が広い事によって引き絵でも目の表情が良く分かるというのも大きなポイントである。当たり前の話ではあるのだが、強膜が広いという事はそれだけ眼球の稼動範囲が広がるわけでそれによって目の表情も増える事になるのは大きな利点である。

また、目の表現の一貫として「瞬き」もダンスの一表現として取り入れられており、これは過去記事で言及してきた「張り付いたような笑顔」にも関係してくるのだが、3DCGモデルというのはなまじ立体的であるため意識的に瞬きをさせないと違和感が出てしまうもので、問題はダンスを踊っている時にどのタイミングで瞬きをさせるかという事である。これは歴代でも結構悩みの種だったとは思うのだが、特に人数の多い「スマイル」「ドキドキ」はその管理が大変だったと推察される。その点「プリキュア・メモリ」では踊っているのは二人なので管理しやすいという点はあるのだが、これが予想以上に良く出来ているのである。

瞬きの種類としては「生理的な反射としての瞬き」「意識的に目を瞑る瞬き」「ウインク」の三つがあるのだが「プリキュア・メモリ」ではこれら三つの瞬きがダンスにうまく組み込まれている。具体的に上げていくとキリが無いので割愛するが、興味がある人は瞬きが当該箇所で「何故」行われているのか、そして行われないのかを考えながら見てみると良いだろう。因みに「意識的に目を瞑る瞬き」には動作に合わせた「アクセントとして」のモノや「ポーズとして」、「ドキドキ」に見られた「橋渡しとして」などがあるので参考までに。

また、眉毛部分にも改良が入っており、「ドキドキ」後期EDでは稼動範囲こそ広かったものの良く見てみると前髪との兼ね合いで眉毛が顔から浮いてしまっているように見えているカットがあったのだが、「プリキュア・メモリ」では眉毛への陰影処理等含め前髪の後ろにあるように調整されている。前髪に関してはこれまでよりも稼動部分とその範囲が増え、左右への揺れに留まっていた従来のものに対して前髪が付け根から、これはキュアラブリーを見てみると良く分かるのだがこれまでとは揺れ方が全く異なり上下にも揺れるようになっている。この髪のふわりとした動きもさることながら、その動き自体がダンスの躍動感にも繋がっている。



前髪だけでなく、キュアラブリーのポニーテールやキュアプリンセスのツインテールの揺れも改良されており、束ねた髪が一つの固体のように揺れていた「ドキドキ」に比べ揺れの挙動が見直される事によって根元の揺れが抑えられ、特にキュアラブリーのポニーテールの左右の揺れは髪の滑らかな質感が感じ取れるようなものになっている。このこの辺りの変化は「ドキドキ」後期EDのキュアダイアモンドとキュアエースを見てもらうと良く分かる。

頭部以外としては相変わらず衣装部分は良く出来ており、リボンやフリル、髪飾り等揺れモノも良く揺れているし、衣装の質感も頭部同様諧調のある陰影による立体感がありながらもセルルックが維持できているものに仕上がっている。そしてまあ、あえて挙げるとするならばスカート部分だろうか。プリキュア標準衣装時のミニスカートだが、縦に入っている折り目に注目してみると上から下にかけて左右に波打つように揺れているのがお分かりだろうか。「アイカツ!」「プリリズ」などでも3DCGは採用されてはいるがスカートが膨らむ縦の揺れは兎も角、上下への波打つような左右の揺れをここまで再現できているのは恐らく「ハピチャ」くらいだろう。また、スカートの下に履いている白いペチコートが今回はスカートと完全に独立して揺れており、ある程度連動して動いていた従来のものとは異なり、多分スカートとペチコートそれぞれに衝突判定が設定されているという事なのだろうが、何とも謎のコダワリ仕様にもなっている。いやはや素晴らしいものである。

と、3DCGモデルへの言及はこれ位だろうか。

「プリキュア・メモリ」は歴代のEDとは少々毛色が異なる。「プリキュアがダンスをする」という空間を形成する演出だったこれまでのEDではなく、一般的なアニメのEDにシフトしているように見えるのである。どういうことか。それが顕著に見られるのはAメロBメロである。手前でキャラクターが踊っているその背景でキャラクターによるアニメーションが映し出される。この手法は「スマイル」で取り入れられたもので一見同じように見えるが、「プリキュア・メモリ」はその方法論を異にしている。「スマイル」ではキャラクターの後ろにスクリーンを設置する、つまりはステージ上の舞台装置としてスクリーンがあるというメタ構造をとっているのだが、「プリキュア・メモリ」では白抜きされたキャラクターが踊るその背景全体を使ってアニメーションが展開するというものになっている。
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このレイアウト、どこかで見たことが無いだろうか。
そう、TVアニメが始まって以来数多くの作品がEDで行ってきた「平面の背景の手前で白抜きされたキャラが動く」という演出そのものなのである。この演出は「フレッシュ」後期EDでも使われていたのだが、あれは漫画のコマをステージの舞台装置として演出していたのに対して「プリキュア・メモリ」ではそれ自体を演出の方法として取り入れているのである。つまり一般的なTVアニメのEDの演出に近い。それはイントロで挿入される↓のようなカットからも明らかだろう。
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そして面白いのがこの平面演出と白抜きの処理によって、意図的かどうかは分からないがセルルックな表現が強化されているという事なのだが、具体的には背景が平面であるという事と白抜きという演出の両方が結果として共に平面的な効果を生み出しているのである。

前述したように敢えて立体感が出るようなシェーディングがされた3DCGモデルでありながら、上記の演出と相俟ってセルルックに見えるというこの絶妙な質感に気付いたときには正直鳥肌が立った。モデルの輪郭線を良く見てみるとはっきりとした原色の黒ではなく、キュアプリンセスの前髪を見てもらうと分かるように当該箇所に合った色の輪郭線が付いており、これによってモデル全体から感じる柔らかい印象がつくられていると考えられる。正直、上記の背景で展開している3コマのアニメーションよりも2コマで動いている3DCGモデルのダンスの方が躍動感がありセル画のアニメに近いように感じてしまうため、3コマの背景アニメの方にこそ違和感を覚えるのだがこれはEDの見過ぎなのか果たして。

なお背景の3コマアニメではモデリングの質感は「ドキドキ」後期EDと同じく立体感の抑えられたベタ塗りの表現になっており、これもおそらく「スマイル」同様アニメーターの手作業で動きがつけられているのだろう。因みに「スマイル」のEDにおける背景スクリーンでのアニメーションをして本末転倒だとしたが、では「プリキュア・メモリ」はどうなのか。この場合前述したようにそもそも演出論が異なるのと、本作ではコスチュームチェンジが本編の主な要素として組み込まれているのでそれら衣装の紹介という点でもこれは寧ろ必要なモノなのである。と書いていて気付いたのだが、今後本編でコスチューム毎に3DCGモデルが登場するという事を考えると本編に合わせてEDでの背景アニメーションに登場する衣装のパターンも増えた方が良いと思うのだが、その辺りデジタル映像部的にはどうなのだろうか。個人的には是非とも期待したいのだが。

「ドキドキ」に引き続いて振り付けを担当したMIKIKOによるダンスだが、サビの「♪プリキュアいっぱい メモリー♪」のようにリズミカルで難しくなく同時に女性らしさや可愛らしさも表現できている振り付けになっており、また「♪ラララ プリキュア♪」での足を交互に上げながら両手を回す動作などは子供でも一回見ただけで踊れる、真似したくなる様なキャッチーなものになっている。個人的にはBメロでのキュアプリンセスの振り付けが好きなのだが、同じような動作が「ハトキャ」にもあったが、ああいった「見ていて気持ち良い・楽しい」振り付けというのは変に凝った振り付けにするよりもずっと良い。

13.jpg「プリキュア・メモリ」は「ハトキャ」前期ED「ハートキャッチ☆パラダイス」以来の(「スイート」前期EDを完全に忘れていた。が、振り付けマシーンに終始していたので印象が薄いのもさもありなん。嫌いなワケではないのだが。)プリキュア二人によるEDダンスとなっており、これだけで私としては親指が100本位立っているのだが、これについては「ハートキャッチ☆パラダイス」の時に言っていなかったので説明しておこう。トリオでもカルテットでもクインテットでもない、コンビという組み合わせに何故拘るのか。

それはアイコンタクトが二人以上では出来ないからである。どういう事か。それは、アイコンタクトが可能で、掛け合いが常にお互いを向いているコンビの組み合わせこそがダンスにおける空間の共有、意思疎通、以心伝心などお互いの関係性を最も高められる組み合わせなのである。これがトリオになると人間が一方しか向けない性質上一方向ずつの三角形か一人がハブられるしかない。だが、コンビ以上の組み合わせを否定しているわけではない。プリキュアという秘密を共有している事も含め一緒に踊るという行為そのものが二人の関係性をより強くしているという事なのである。だから「ハピチャ」のビジュアルが公開されたときは本当に喜んでしまった。もしかしたらEDダンスはコンビなのではないか、と。そしてそれは叶った。

振り付けに関して、サビでのアイコンタクトをとりながらの振り付けに代表されるように二人の掛け合いなどが幾つかみられたりと満足はしているのだが、実のところそういった部分は正直些細なモノに過ぎない。何故なら3DCGモデルのクオリティとか振り付け、曲、歌詞、歌すら隅に追いやってしまうほどの「あるモノ」をEDで見ることが出来たからである。個人的には「プリキュア・メモリ」はそこで完結しているといっても過言ではない。それは何か。

イントロでのキュアラブリーの苦笑いである。
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このカット、ダンスをすることそのものに対してか、それとも頭に妖精を乗せて踊っているキュアプリンセスに対してなのか、はたまたキュアプリンセスに付き合わされて踊っていたとしてそれに対してなのか、まあどれでも良いだろう。大事なのは苦笑いをするという「素の表情・感情」がでているという事それ自体なのだから。この苦笑いによってEDダンス映像に文脈、関係性を推察する余地が生まれ、上記のアイコンタクトの様に振り付けマシーンとしてのEDダンスに終始せず映像に奥行きが生まれているのである。過去記事で「小さい部分のコダワリがプリキュアEDでは大事だったりする」というような事を書いたが「プリキュア・メモリ」のこの部分を見て改めてそう思う。

先程「プリキュア・メモリ」の3DCGは立体感がありながらセルルックを維持しているクオリティの高いモノだとしたが、実のところセル画のべた塗りに近いセルルックな3DCGという観点のみで言えば実は「スイート」(11年)前期EDの時点で正面からのアングルに関してはほぼ完成していたと言える。しかし、そこだけに留まらずその後「スマイル」含めこうもアプローチを変えて攻めてくる東映アニメーションのデジタル映像部というのは恐ろしいものであり、そういった制作の姿勢こそが「プリキュアEDダンス」足らしめている部分なのかもしれない。

「ハピチャ」ではこれまでのプリキュアシリーズとは異なり本編にも3DCGモデルによる演出がされるとの事だが「アイカツ!」「プリリズ」「AKB0048」「ラブライブ」というアイドルアニメがそれぞれアプローチを変えて本編に3DCGを導入している中、同じく(広義の)アイドルアニメである「ハピチャ」は一体どの様な方法論で3DCGを使用するのか。クオリティという点では心配は無いのだが、上記の作品と同じ土俵に立つということは、それすなわち毎週放送されるTVアニメというフォーマットに製作体制を合わせなければならないという事でありデジタル映像部の真価が問われる事を意味する。期待と不安が入り混じるがこれまた本当に楽しみである。

正直書きたいことを全部書いていると流石に長すぎるので、サビでの背景やエフェクトの見事さ、細やかさ、ブラー処理、カット毎の演出論、どのカットがどう可愛いのか、キュアプリンセスが舌を出している時間が一瞬過ぎて分かりづらい等色々あるのだが一旦ここで終了。取り敢えずは「プリキュア・メモリ」の監督・監修である東映アニメーションデジタル映像部の宮本浩史氏を初めとする同部署並びに制作に携わった方々には最大級の賛辞と感謝を送りたい。1分30秒という短い映像にこれだけの多くのモノを詰め込んでいることもさることながら、これほどの感動を与えてくれるのだから見事と言う他無いだろう。多分同部署にとってはこれからが本当に大変なのだろうが一先ずお疲れ様である。

因みに記事の頭に某巨大動画投稿サイトのリンクを貼っているが、正直あんなビットレートの低いノイズまみれの映像だけを見て納得をして欲しくは無いので、この記事を読んでまだ本放送を観た事が無い(ありえない。)という人には御願いなので録画するなりして観て欲しい。EDだけ観たいという人は日曜日の8:54頃に観始めればいい。世界最高レベルの3DCGキャラクターモデルによるダンス映像が無料で毎週放送されているのにこれを観ずして何とするか。地上デジタル放送は1440×1080iでビットレートも10~17Mbpsなので当然ブロック・モスキートノイズも多いのだが現状最も良い条件で観られる唯一の手段なので観れる人は是非観て欲しい。そして私の様にプリキュアEDダンスに魅了され3月12日に発売される「プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス! ~」のBDを予約して欲しい(オイ)。

続き「プリキュア」EDダンスから見る技術、演出の変遷と3DCGアニメの可能性 7/5

1/5 フレッシュプリキュア! のEDダンスについて
2/5 ハートキャッチプリキュア!のEDダンスについて
3/5 スイートプリキュア♪のEDダンスについて
4/5 スマイルプリキュア! のEDダンスについて
5/5 ドキドキ!プリキュアのEDダンスについて
7/5 補足
Go!プリンセスプリキュアのEDダンスについて
『Go!プリンセスプリキュア』3DCGモデルによるセルルック表現

参考資料
アニメーショングラフィックス 2013 オススメ(※プリキュアのページは少ない)
アニメCGの現場 2014 オススメ(※これもプリキュアのページは少ない)

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「アイカツ!」第71話 霧矢あおいの「prism spiral」にみる振り付け。
「アイカツ!」アニメ3期における3DCGライブ演出の展望。
「アイカツ!」第103話 氷上スミレの「タルト・タタン」での3DCGライブ演出。
「アイカツ!」アニメ3期の3DCGモデルに見られる変化
『アイカツ!』第118話 藤原みやびの「薄紅デイトリッパー」における3DCGライブ演出。
『アイカツ!』第123話 大空あかり「Blooming♡Blooming」における3DCGライブ演出。
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NO NAME

たぶん、一般人だと3Dだと気付かないレベルだよな。

俺、20代の頃に3D業界にいたけど、
さすがにこれは凄いと思った。
by NO NAME (2014-03-08 21:27) 

smith

>NO NAMEさん
今作は特に表情に関しては本当に多彩かつ自然になっているので3DCG特有の違和感は殆ど無いですね。モーションも他作品と比較してもぎこちなさが全く無く不自然な重心移動なども無いので寧ろ観ていて気持ち良さを感じる位です。

3DCGを導入した5年前の初期のEDの頃から業界的にも評判になっていたらしいのですが未だにその地位を保ち続けているのは本当に凄いと思います。
by smith (2014-03-08 23:04) 

anonymouse

本放送で偶然見て良かったのでネットで反響のほどを調べてて来ました
見ていてポリゴンとモーションの解像度が一段上がった気がします
2009年の映画アバターレベルの感じでしょうか。

造形の解像度が上がると、モノっぽくなって日本アニメの可愛さがうまく表現できない感があるのですけど
描線を太くして、うまくモノ感を殺してあるようなきがしました
それから細かくワンカット一枚単位で見え方を調整しているような気もします

なんだか本編にも3DCGを導入するような話ですので
制作時間の限られた中でどれだけの品質を実現できるのか見てみたいと思ってます


ネットをザックリ見て回った感じ、「わー、すごい」みたいな反応は多くありますけれど。
作画をしている人とか、3DCG関係者はあんまり反応ないみたいですね。
by anonymouse (2014-03-09 15:00) 

smith

>anonymouseさん
ポリゴン数自体は雑誌等に公開されているのを見るに2年前のモデルの時点でかなりの高精細なモノになっており、昨年と2年前のモデルを見てもそこまで差は無いので、恐らく本作でもそこまで大きな変更は無かったのではないかと思います。素人感想ですが。

というのも仰られているように特に顔の表情に関しては輪郭線やカット毎の微調整が細かくされているので、3DCGモデルそのものよりその後の映像処理が手書きアニメ的なルックを作る上で重要な様にみえるからです。これは「プリリズ」「アイカツ!」など3DCGが使われている他社の作品を観ると強く感じます。

それと現在本編は6話まで放映されましたが残念ながら既に本編中に3DCGは4回登場しており、今日の放映分で予定されていた分が終わったので一休みするようです。3DCG部分の監督である宮本浩史氏のtwitterをチェックしてみるといいかもしれません。因みにクオリティに関しては私が言うまでも無く素晴らしいものになっていましたよ。

業界の評判に関しては1年半前ではありますが開発者向けのカンファレンスの様子などが公開されていますので御覧になってみては。確かに「未だに」は言い過ぎたかもしれません(汗)。まあ半分私の願望ということで(笑)。
http://gigazine.net/news/20120827-precure-endingdance-cedec2012/

by smith (2014-03-09 19:07) 

anonymouse

>smithさん

GIGAZINのページ教えて下さってありがとうございます。見てきました。ページの説明で使われている造形レベルのポリゴンモデルをモーションキャプチャーデータで動かして本編のCGを作成するのはほぼ手書きに近い時間が必要だっただろうなあ、と思ってしまいました。90秒、年二回が限界なのでしょうか。

改めて本編を見直して思いましたけれど、キャラクターが動いてないと、かなりモノ感が漂う気がしました、顔も正面から静止して見せられるとモノ感があります。ダンスは緩急でしょうから、もっと動きを止めて溜めたりしても良い筈なんでしょうけれど。体の動きと顔の動き(表情)で、動きに動いて巧みに90秒を逃げ切った印象です。

気になるのは今後です、こういったハイレベルな絵やその動きを見せてしまうと。本編の陳腐さが浮き立ってしまうのではないかと言うことです。そこを見越して本編も3DCG化と言う事なんでしょうけれど。見た感じかなり難しそうです(大変な二度手間がかかる)。また、こういったレベルの表現を見て大きくなってくるプリキュアの視聴者層(小学生低学年及びそれ以下)が尖った中学生ぐらいになったときどんなレベルの表現を求めるのか、それに関係者や表現者は応えられるのだろうかと思ってしまいました。
by anonymouse (2014-03-10 01:33) 

smith

>anonymouseさん

3DCGの場合各種データを結合して動画を生成する処理だけでも多くの時間がかかるのでEDの90秒という決まりは逆にやりやすいのかもしれません。それにEDの場合は作詞、作曲、歌、振り付けなどCG以外の要素も大きく相互に関わってくるのでその辺りの事も考慮しての年2回なのでしょう。

実は単に「手書きと遜色無い」というアプローチに関しては3年前の「スイートプリキュア♪」のEDの時点で通過しているので、それ以降のEDを観るとそこに留まらない新しい表現を模索しているように思えます。なので、静止した場合での手書きとの比較としての評価のみで言えば「スイートプリキュア♪」の方が上です。

プリキュアEDダンスは観ている人も踊れるように2コマ打ち(12/24コマ)で制作されているので、動きが滑らかな分3DCG特有の整ったフォルムによる違和感が大きくなります。なので手書きアプローチであるならば通常は「如何にモデルの立体感を無くすか」という事を念頭に、特に顔に関しては立体感を殺す事が命題になります。

私が「ハピチャ」で驚いたのはED前半、前述の2コマ打ちの滑らかさ打ち含め確かに3DCG特有の立体感が感じられるのに、同時に明らかに平面的にも見えてしまうという何とも形容しがたい絶妙な質感が表現されていたからです。肌をあえて立体感のある質感にしている時点で「ハピチャ」に関しては静止して云々というのはあまり意味が無いのではないか、とも考えてしまいます。最も私のEDに対する視点が一般的でないのは承知の上です。

1話の放送当時の感想を見て回った時に面白かったのが、これまでのシリーズが「EDのCGが良くなった」という感想に終始していたのに対して「ハピチャ」では「EDの方がキャラが可愛い」という意見が散見された事です。これは実は私も感じていたことで、決して手書きである本編が表現として劣っているというワケではなく長年の成果と表現に対するアプローチが効を奏したという事なのでしょう。

本編に関しては10周年という事で磐石の布陣で制作されているので個人的にはどちらかが見劣りするというような心配は無いのですが、寧ろ本編に3DCGを挿んだ場合の表現やテンションなどのギャップを如何に埋めていくのかが課題となるように感じます。

劇場作品と違いTVアニメの場合は週単位の納品となるので、予想していたように3DCG部分の監修である宮本浩史氏のtwitterを見るに本編に15秒の3DCG映像を4週間挿むだけでも現場はかなり大変だったようです。今後も本編に3DCG映像は登場するのでしょうが個人的には心配よりも寧ろ期待の方が大きいですね。というのも6話の時点で3DCG部分のギャップを軽減する工夫が見られたからです。次の3DCG映像の登場が本当に楽しみです。

因みに中高生向けとして、昨年冬に放送された「蒼き鋼のアルペジオ‐アルス・ノヴァ-」と4月から放送される「シドニアの騎士」が共にTVアニメでのフル3DCG作品となっているのでチェックしてみると良いかもしれません。
by smith (2014-03-10 18:44) 

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