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『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』の3DCGモデルについて [アニメCG]

前回『アイドルマスター プラチナスターズ』におけるモデリングの変化・変遷について

で、昨年の11月頃に漸く『アイドルマスター プラチナスターズ』を購入したのだが、以前書いていたようにプラチナスターズのモデリングについてはPVの時点であまり期待してはいなかった。そして実際にプレイしてみてもこちらが想像した通りのクオリティでそこに驚きは無かった。ゲームとしては勿論、3DCGモデルやモーション、ダンスの方向性のどれをとっても「アイドルマスター最新作」に期待していたものからは程遠かった。

自分の好みに合わなかったという点も当然あるだろう。しかしそれを加味してもなお、今では珍しくなくなったアイドルの3DCGダンスアニメーション市場においてかつて金字塔と呼ばれたこのシリーズの最新作に見合うものだとは思えなかった。なのでゲーム自体はクリアするに至らず中盤辺りで満足して終わってしまった。期待していた3DCGダンスアニメーション部分がゲームへのモチベーションだったのだから当然である。


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2017年12月21日。『プラチナスターズ』の流れを汲む形で続編となる『アイドルマスター ステラステージ』が発売された。『プラチナスターズ』がシリーズ再出発の布石だと考えていたからナンバリングでないマイナーチェンジとして続編が出されるのは不思議ではなかったが、この展開からするにいずれは満を持しての『3』が出てくるのだろう。
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本作の3DCGモデルは前作『プラチナスターズ』を元にしている。細部を比較してみないと分からないが、おそらく細かい部分はモデリングの修正がされていると考えられる。そのため前作で感じていた違和感や不満はそのままにモデリングの方向性は変わらないまま続編が出ることとなった。

今シリーズの3DCGモデルが好きな人には申し訳ないが私はどうしてもこの、3DCGモデルとしての立体感を維持しながらセルルックとの折衷を図ったタイプのモデリングが苦手である。そもそもアイマスシリーズの作品がセルルックを至上命題にしてないのだからそこをとやかく言うのも何であるが苦手なものはどうしようもない。個人的な好みでいえば3DCGモデルの情報量が減って平坦な見た目になっても手書きのアニメーションの見た目に近いセルルックな方向性のモデリングが好きだ。例えば『プリティーリズムシリーズ』なんかはその代表例である。

PS4のアイマスは陰影のグラデーションで意図的に立体感を出しているがこれはセルルックな見た目を維持しつつ、あくまでリッチな3DCGモデルによるアニメーションを目指していくという方向性なのだと思う。それはXbox360から始まるシリーズが常に60fpsの動作を意識していた事からも明らかだろう。私がシリーズに求めているものと制作側の目指す方向性が違うのでこればかりはどうしようもない。

『ステラステージ』が発売されていたのを知ったのはつい最近だったので本作のモデリングについての感想を色々と検索していたのだが、その中で本作との比較対象として「ミリシタのモデリング」という言葉を何度か見かける事があった。「ミリシタ」という名称から察するにそれが派生作品である『ミリオンライブ!』関連のものだという事は何となく分かったがそもそも私はアイマスシリーズの動向には全く興味が無かったのでアイマス派生作品が一体どれだけ存在しているのか把握していなかった。そして『ミリシタ』なる作品を調べてみて心底驚く事となった。
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『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』(以下ミリシタ)

2017年6月29日にモバイル端末向けに配信が開始されたシリーズ関連作品である。前回の記事でも触れた『シンデレラガールズ スターライトステージ』の系譜として同じくリズムゲームを主軸においたアイマス作品。本作がアイマスシリーズにおいてどのような位置づけになるのかはよく分からないが、当該作品に使用されている3DCGモデルを見て本当に驚いてしまった。2015年9月3日時点での同じくモバイル端末向けの『シンデレラガールズ スターライトステージ』ではひと目でスペックの低いモバイル端末向けの3DCGモデルだと分かる程度のものだったのだが、ミリシタのモデリングは予想を遥かに超える精度の飛躍を遂げていた。
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上が『シンデレラガールズ スターライトステージ』2015年9月
下が『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』2017年6月

ナニコレ。

最早シンデレラガールズの頃のモデリングの面影は完全に消え去り、そこには公式パッケージデザインでよく見られるアニメ絵のキャラデザの3DCGモデルがそのままゲームに登場している。これは完全に予想外だった。まさかここまで、それもモバイル端末向けのゲームでこれほどの精度のモデリングを見る事が出来るとは。というかセルルックに徹したモデリングは単に今までやらなかっただけでやれば出来たという事に衝撃を受けている。
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当然ソフトウェア、ミドルウェアやPCスペックの関係でいまだからこそモバイル向けでこれが出来るというのも当然あるだろう。しかしながらPS4シリーズのモデリングがあの方向へシフトしたので、てっきりこういった平坦なセルルックのモデリングにはしないだろうと思っていただけに本当に驚いてしまったし何より本当に出来が良い。そして可愛い。そう可愛いのである。これは何度も言っているがアイドルものの3DCGダンスアニメーションにおいて3DCGモデルが可愛く思えるかどうかはそれだけでコンテンツの質が左右する重要なものなのである。もっと言えばモデリングさえよければ他が多少難のあるものでも問題ない。
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本作『ミリシタ』が如何なるゲーム性をもった作品なのかは全く知らないしそのクオリティについても把握してはいない。だがこのモデリングの出来の良さの時点で私がこのゲームに触れてみたいと心底思えるほどこれは魅力的だ。しかし本当に凄い。引きだともう手書きのアニメにしか見えない。当然スペックの関係でPS4シリーズと比較した場合ポリゴン数は5分の1程度まで落ちるだろうしシェーダーやライティング、衣装の素材の表現等は比べ物にならないだろう。単純なクオリティの差で言えばPS4シリーズの方が圧倒的に上である。それでもどちらが良いかと聞かれたら私は迷わず、即座に、問答無用でミリシタのモデリングを選ぶだろう。それ位ミリシタの3DCGモデルは魅力的だ。

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左がPS4『ステラステージ』右がモバイル向け『ミリシタ』
頬のチークや目蓋の影、髪の毛のハイライトなどミリシタはアニメ絵準拠なデザインになっている。特に瞳は手書きアニメそのものである。





セルルックに特化した事によって3DCG特有の立体感によるカドがとれたものになり手書きの柔らかい印象が再現できている。リップシンクのパターンやフレームは少ないので手書きにはまだ程遠いが印象そのものは手書きアニメと非常に近い。モーションはキャプチャしたものを直出しした様な荒さが所々あるが正直PS4シリーズよりもモーションはこちらの方が好きだ。細部が調整されていない分逆に生っぽい動きになっている。

前作『アイドルマスター プラチナスターズ』は2016年7月28日なので開発期間を考えるとPS4シリーズのモデリング自体はその2年前位から行われていたのだろうか。勿論製作中に何度も調整されていたとは思うが据え置きタイトルの開発が2~3年と考えるとそれくらいなのだろう。そう考えた場合、ミリシタの様なセルルックに特化したモデリングは当時ではまだ難しかったかあるいは模索されていたのかもしれない。

当然今の様な折衷的な立体感のあるモデリングで行くかどうかはいきなり決まったわけではないので試行錯誤した結果があれなのだろう。ミリシタはその製作期間の何年も後から開発が始まっているのでPS4シリーズよりも出来が良いというのは不思議ではない。あるいは据え置きタイトルとモバイルタイトルでモデリングの方向性を意図的に変えたという事も十分考えれれる。

ただ言えるのは私はミリシタのセルルックに特化したアニメ絵に近いモデリングをPS4シリーズのクオリティで見てみたかったという事だけである。『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム』や『ドラゴンボール ファイターズ』の様にPS4タイトルでもセルルック表現に特化したゲームも出ているのだからアイドルマスターにもそれを求めていたのだが、残念ながら制作側の思惑は違ったらしい。PS4シリーズのモデリングも悪くは無い。悪くは無いが、どうしても3DCGモデル特有の硬さがまだ前面に出てきてしまっているので他の欠点が隠れてしまう程の魅力を感じる事は出来ない。おそらく今後『ステラステージ』を手に取る機会もあるだろう。実際に触れてみないと分からない部分もあるのだから。だが前作『プラチナステージ』と同じくプレイ後に評価が覆る可能性は極めて低い。





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